カザン トゥギリス(ウイグル式焼き餃子)
サムサ(ウイグル式「お焼き」)
ウイグル式の「お焼き」というべき料理、「サムサ」。
薄目のパン生地に、ずっしりと詰まった羊肉と野菜が満足感をくれる。
やはり、独特の香辛料の香りが、食欲を掻き立てる。
サクサクした触感と、 食べ応えのある羊肉の相性が素晴らしく、
軽食や「おやつ」としても、とても良いと思う一品。
結婚式や葬式などの引出物にも用いられるらしく、特別な料理のようだ。
YouTubeにレシピがあったので、こちらに紹介させていただく。
シルクロードムラトのウイグル料理紹介ムービー⑥ Uyghur food in japan Vol6
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
プルチャック ウユツミス ハミセイ(ウイグル式ゆば(湯葉) サラダ)
細切りの「湯葉(ゆば)」に、赤のパプリカとピーマンが鮮やかに映える料理。
この料理は、あっさり目の味付けではあるが、マー油のコクでしっかりと、
印象のある料理になっている。
前菜に「軽めな一品」を、と思ったら、この料理が良いと思う。
以前から、ほんのりと赤みがかった「油」について、ずっと、それが「何か」と、
疑問に思っていて、スタッフの方に聞いたところ、「マー油ですよ」と、
親切に教えていただいた。
以前、知人に、「ウイグル料理」と、他の中央アジア料理について聞いた事があるが、
ウイグル料理は中華料理の影響が強く、他はロシア料理の影響が強いのだとか。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
ドガップ(冷製ヨーグルト飲料)
夏に、このお店に行った時に出ていた、期間限定のメニューだった、「ドガップ」。
友人と食事を共にした時に、注文したものである。
この飲物、荒く砕いた氷の中に蜂蜜で味付けしたヨーグルトを入れたもので、
蒸し暑い夏の夜に、甘く冷たい、この飲み物が体を冷ましてくれたのを覚えている。
日本人にも、馴染みのある味だと思うので、全然抵抗なく飲めると思う。
上記の写真は、シェフが氷を砕いているところ。
店先に張られていたメニュー表。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
チュチュレ(ウイグル式ワンタンスープ)
汁物の紹介をしていなかったという事で、この「チュチュレ」を紹介したいと思う。
味は、塩味を主体としたあっさりとした味で、具材に、羊肉を使ったワンタン、
細かく切った鶏肉、トマト、玉ねぎ等が入っていた。
鶏肉だけではなく、トマト等の野菜の味も出ており、全体的に優しい味で、
汁物といっても、具材の量があるので、結構、腹に貯まる。
この料理、ウイグル人にとっては、「女性の味」なんだそうだ。
お客として来ていた男性ウイグル人は、病気等で寝込んでいる時に、
滋養の為に母親が作ってくれたといった話をしてくれ、
また、中央アジアに詳しい友人と食事に行った時には、
「この料理は手間がかかる為に、女性が男性に向けて作る、愛の料理でもある」と、
教えてくれた。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
トゥルップ ハミセイ(大根サラダ)
以前、「ピントザ ハミセイ(春雨と人参のサラダ) 」を紹介させて頂いたが、
今回は大根がメインのサラダを頼んでみた。
具材は大根がメインで、ピーマンやパプリカが入っていた記憶がある。
味は、酢の酸味が効いており、若干、全体的に赤みがかっているのは、
恐らく赤色の調理油のためだと思われる。
この調味油にコクがあって、ドレッシングの味の決め手になっており、
肉料理の後の、口直しには絶好の品だと思う。
(フレンチドレッシングに、コクを足した感じ
個人的には、野菜が「しんなり」した方が好みなのだが、
大根の歯ごたえを残しつつ、程良く「しんなり」しており、美味しくいただけた。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
カワ ナン(ウイグル式かぼちゃパイ)
以前、「グシナン(羊肉のミートパイ) 」を紹介したが、
この料理は、揚げた「かぼちゃパイ」という感じである。
ただ、揚げているからといって、油っこさは感じず、
サクサクとした感じが、軽食としてのスナックとして良いと思う。
中身は、かぼちゃ、羊肉、玉ねぎ?等が入っていると思うが、
前述の「グシナン」とは違い、かぼちゃが主役なので、
かぼちゃの甘味が効いており、ほんのりとした甘辛い味が、
日本人に、特に女性に好まれるように思う。
軽食にも、おやつにも合う料理だと、個人的には思っている。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。