ガンパン(野菜炒め丼)
「ラグメン」の丼版というべき料理。
ウイグル人は、麺を食べないと食事をした気分にならないとの事だが、
日本人は、米を食べないと落ち着かないという方も多いのではないだろうか。
味は、トマトを基調とし、ピリ辛な野菜炒めという感じ。
具材は、トマト、白菜、ニンジン、セロリ、きくらげ等の野菜、そして羊肉。
具沢山の料理で、スパイスとニンニクの風味が強く、「男飯」といった印象。
ただ、味の基礎となるトマト等を除いて、決まっている訳ではなく、
その家庭や季節ごとに変わるそうである。
元々はウイグル人は白飯を食べる習慣が無かったそうだが、
中国文化の影響で、この様な料理が生まれたそうだ。
また、日本人にとっても、とても親しみやすい料理だと思うし、
辛いものがダメな人でも、辛さを調節すれば、大丈夫だと思う。
また食生活が心配な方は、野菜が手軽に取れて、とても良い料理だと思う。
余談になるが、私は辛い物は苦手で、避ける事が多いのだが、
ウイグル料理の代表ともいえる「カワプ」を注文した時に、
シェフが、「辛くしますか?」と聞いてきたので、「お願いします」と、
試す事にした。
カワプが目の前に出され、いざ食べてみると、確かに辛い。
それでも、美味しく食べられない程ではなく、水を飲みながらにはなるが、
美味しく頂けた。
今回、この店にお邪魔したのは、2月上旬の夕方。
寒空で冷え切った体が、香辛料よって温められ、
店を出る頃には、寒さが飛んで行った気がした。