ドガップ(冷製ヨーグルト飲料)
夏に、このお店に行った時に出ていた、期間限定のメニューだった、「ドガップ」。
友人と食事を共にした時に、注文したものである。
この飲物、荒く砕いた氷の中に蜂蜜で味付けしたヨーグルトを入れたもので、
蒸し暑い夏の夜に、甘く冷たい、この飲み物が体を冷ましてくれたのを覚えている。
日本人にも、馴染みのある味だと思うので、全然抵抗なく飲めると思う。
上記の写真は、シェフが氷を砕いているところ。
店先に張られていたメニュー表。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
チュチュレ(ウイグル式ワンタンスープ)
汁物の紹介をしていなかったという事で、この「チュチュレ」を紹介したいと思う。
味は、塩味を主体としたあっさりとした味で、具材に、羊肉を使ったワンタン、
細かく切った鶏肉、トマト、玉ねぎ等が入っていた。
鶏肉だけではなく、トマト等の野菜の味も出ており、全体的に優しい味で、
汁物といっても、具材の量があるので、結構、腹に貯まる。
この料理、ウイグル人にとっては、「女性の味」なんだそうだ。
お客として来ていた男性ウイグル人は、病気等で寝込んでいる時に、
滋養の為に母親が作ってくれたといった話をしてくれ、
また、中央アジアに詳しい友人と食事に行った時には、
「この料理は手間がかかる為に、女性が男性に向けて作る、愛の料理でもある」と、
教えてくれた。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
トゥルップ ハミセイ(大根サラダ)
以前、「ピントザ ハミセイ(春雨と人参のサラダ) 」を紹介させて頂いたが、
今回は大根がメインのサラダを頼んでみた。
具材は大根がメインで、ピーマンやパプリカが入っていた記憶がある。
味は、酢の酸味が効いており、若干、全体的に赤みがかっているのは、
恐らく赤色の調理油のためだと思われる。
この調味油にコクがあって、ドレッシングの味の決め手になっており、
肉料理の後の、口直しには絶好の品だと思う。
(フレンチドレッシングに、コクを足した感じ
個人的には、野菜が「しんなり」した方が好みなのだが、
大根の歯ごたえを残しつつ、程良く「しんなり」しており、美味しくいただけた。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
カワ ナン(ウイグル式かぼちゃパイ)
以前、「グシナン(羊肉のミートパイ) 」を紹介したが、
この料理は、揚げた「かぼちゃパイ」という感じである。
ただ、揚げているからといって、油っこさは感じず、
サクサクとした感じが、軽食としてのスナックとして良いと思う。
中身は、かぼちゃ、羊肉、玉ねぎ?等が入っていると思うが、
前述の「グシナン」とは違い、かぼちゃが主役なので、
かぼちゃの甘味が効いており、ほんのりとした甘辛い味が、
日本人に、特に女性に好まれるように思う。
軽食にも、おやつにも合う料理だと、個人的には思っている。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
ゴシ マンタ(ウイグル式肉まん)
この料理は羊肉の「肉まん」であり、左の小皿は、ピリ辛のお酢のタレである。
以前、私は肉まんを、辛子と酢醤油混ぜたタレで食べるというのを、
知人から教えてもらったが、それに近いものかもしれない。
中身は、羊肉とニラっぽい香草と玉ねぎ等の野菜が入っており、
なんとなく、「ニラの入った肉まん」みたいな感じがした。
1つの大きさが、結構大き目で、食べ応えは結構あると思う。
3つもあると、味が単調になり飽きが来ると思うが、
小皿にある、ピリ辛のお酢のタレを付けると、また印象が変わり、
美味しくいただける。
撮影:東京都新宿区「シルクロード・タリム」様。
コルマ チョップ(ウイグル式焼うどん)
ウイグルの麺料理の一つで、手打ちの「きしめん」を千切ったような麺を茹で、
羊肉と野菜と炒めたものである。
味は、トマトベースであり、独特の香りと、ピリリとした辛みがある。
「タバスコを入れたナポリタンのような味」と評されることもあるようだが、
ケチャップのような甘味がないため、もっとスッキリとした味わいであり、
腹持ちも良い。
中華料理の中では見られないし、また西洋のパスタとも違うため、
独特の味に病みつきになる人も多いのではないかと思う。
ただ、店のマスターに「ピリ辛にする?普通にする?」と聞かれ、
辛い物が苦手な私は、「普通で」と答えたのだが、それでも少し辛いので、
チビチビと飲み物を飲みながら、食べていた。(苦笑)
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トゥギレ(ウイグル式水餃子)
「餃子」というと、「中華料理」を連想されるが、
その化石が、ウイグルのトルファンから餃子の化石らしいものが出土したようで、
どうやら、彼等の料理が中国各地に広まったようである。
こちらで出された料理は、羊肉を使っているが、「挽肉」ではなく、
肉を細かく刻んで作られた、肉の食べ応えのあるものだった。
写真右のあるタレは、黒酢と香辛料を混ぜたものの様で、
さっぱりとした酸味と、香辛料のピリッとした辛さ、そして独特の香りが、
いわゆる私達が知る「餃子」のタレとは違い、美味しくいただけた。
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